事業所支援
事業所支援とは
ゆめ風基金では、被災した障害者団体に備品や建物補修の支援金をお届けし、被災地の障害者団体がスムーズに復興できるようお手伝いをしています。
また被災した障害者への支援を行う団体に対しても、その運営費を支援しています。
災害直後だけでなく被災したことで新たなニーズが生まれ、建物の移転や新設の必要が出てきたときにもその一部を助成金としてお届けしています。
災害直後から長期にわたる復興まで、継続した支援を行えるよう心がけています。
NPO法人 九州ラーメン党そよ風福祉作業所
NPO法人九州ラーメン党は益城町にある団体で、「そよ風福祉作業所」という就労継続B型の作業所を運営しています。(リンク:九州ラーメン党)
障害等をもつ人に少しでも社会参加してもらいたいということと自立支援を目的に、作業所で製造した、弁当、惣菜、自家菜園野菜、自家製パン、クッキー、コーヒーなどを障害者とともに販売しています。
本部は福富にあり、弁当やパンなどの製造をしています。しかし地震により屋根が壊れて雨漏りする状態となり、当面ブルーシートでしのぐという状態になりました。
また震災以前は木山という場所に賃貸で物件を借り、お菓子の袋詰めや生産品の販売コーナーを設けていましたが、同じく今回の震災でこちらの賃貸物件が全壊判定を受けました。そして大家から建物は修理出来ないので更地にしてしまうと宣告されました。
青空市とラーメンの販売を行うため、震災以前から福富に近い古閑という場所に農地を借りていたので、ここの一部を買い取り、木山にあった作業所を移転することにしました。
ゆめ風基金としては、福富にある本部に対しては、屋根を直す費用として、100万円をお届けしました。またロート製薬からのカンパ金を使ってもらう仲介を行いました。また、木山から古閑への移転に対しては、プレハブ建築費用442万8千円をお届けすることにしました。

パンやクッキーなどを作っています。震災後、雨漏りのため屋根をブルーシートで覆っていました。



パンやクッキーなどを作っています。震災後、雨漏りのため屋根をブルーシートで覆っていました。
NPO法人 にしはらたんぽぽハウス
NPO法人にしはらたんぽぽハウスは、熊本で被害の大きかった益城町に隣接する西原村にあります。そしてたんぽぽハウスは西原村で唯一の障害者団体です。村の土地と建物を借りて、就労継続支援B型 「ナチュラルファームいまここ」と地域活動支援センター「にしはらたんぽぽハウス」 を運営しています。(リンク:にしはらたんぽぽハウス)
被災当初はメンバーや近隣の人たちの避難所になるとともに、目の前の公民館に避難していた人たちへの炊き出しも行っていました。被災当初は中の家具はぐちゃぐちゃになり、食器棚は倒れ、ガラスも割れていました。しかしすぐに作業所の部分を片付け、作業所を避難所として開いたのです。
しかしさすがに事務所の片づけまではなかなか追い付かず、コンピュータも使用できないままでした。それでも友人・知人らが心配してかけつけたり、物資を送ってくれたことも手伝い、被害にあった自分たちだけでなく周りの人も支援しようと2016年10月現在も頑張っています。
ただ建物を借りている村の土地は斜面を利用したところにありました。そしてその土地の法面(斜面の部分)が崩れて、建物が斜面の下へ落下する危険がありました。2016年7月にゆめ風基金が状況を伺った際には、梅雨や台風が来る時期であったため、法面が崩れないよう、法面全体をブルーシートで覆って現状を維持している状況でした。
また、村の土地・建物を利用しているといっても契約時から土地・建物の維持補修は借主が行うこととなっていたため、ゆめ風基金としては法面補修の費用707万4千円をお届けしました。

被災当初はメンバーや近隣の人たちの避難所になるとともに、目の前の公民館に避難していた人たちへの炊き出しも行っていました。


にしはらたんぽぽハウスで提供している昼食。被災後、西原村に訪れた多くの支援ボランティアも食べに来られていました。

被災当初はメンバーや近隣の人たちの避難所になるとともに、目の前の公民館に避難していた人たちへの炊き出しも行っていました。
NPO法人 新町きぼうの家
新町きぼうの家は熊本市中央区にある就労継続支援B型の障害者事業所です(リンク:新町きぼうの家)。せんべいやだんごをつくって販売することを作業の中心にしていますが、地震で店舗部分がシャッターをはじめ被害を受けてしまいました。
ゆめ風基金としては1日も早い復興を願い、その修理費150万円をお届けしました。

熊本地震後は近くのビルを借りて、作業をしています(2017年2月)。



熊本地震後は近くのビルを借りて、作業をしています(2017年2月)。